【介護福祉士のキャリアアップ】山脈型キャリアモデルについて解説

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  • 介護福祉士にはどんなキャリアアップの道があるの?
  • 上司を見ていると大変そう…私は現場で利用者の介護に携わっていきたい
  • リーダー、管理職、施設長を目指して施設運営や経営に関わりたい

介護事業所で働く多くは介護職員です。その中には「介護福祉士」の国家資格を取得している人大勢います。

介護福祉士の資格を活かした今後のキャリアアップについて、どうの選択肢があるのか?どう考えればいいのか?疑問に感じている人もいると思います。

この記事では、厚生労働省から提出された資料を参考に、介護福祉士のキャリアアップについて説明します。

koba
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  • 特養、デイ、グループホーム、居宅での勤務経験あり
  • 介護福祉士、社会福祉主事、介護支援専門員の資格あり
  • 介護副主任、介護主任、生活相談員と管理職業務の経験あり

介護人材の山脈型キャリアモデル

厚生労働省は、介護人材確保の目指す姿として新たに「山脈型キャリアモデル」を打ち出した。これまでの「富士山型」は一本道のキャリアパスだったが、一人ひとりの志向や多様な働き方に合わせて複数のキャリアを選択できることを明確にした。同モデルの普及に向けて2025年度概算要求で試行事業の予算を計上した。

富士山型は裾野を広げて多様な人材を確保し、専門性を高めて質の向上を目指すもの。15年に富士山の輪郭をイメージして示された。それ以前のキャリアパスが見えづらく、役割が混在していた「まんじゅう型」からの転換を図った。  

しかし、富士山型は施設長などのマネジメント職を目指す道が強調されており、現場でケア技術を極めたい人などに適さない面もあった。  

そこで本人の意欲や能力、ライフステージに応じて、行きつ戻りつしながらさまざまなキャリアアップができるものとして山脈型を示した。吉田昌司福祉人材確保対策室長は「富士山型は一人ひとりがどこを目指すのか見えにくかったので道標を示せるよう整理した」と話す。  

具体的には、介護の知識や技術を学び、経験を積んで介護福祉士になる。さらに専門性を深化させ、人材育成に関わり、サービスのマネジメントを担う。その後のキャリアとして「経営マネジメント」「認知症ケア、看み取とりケアなど特定スキルの追求」「現場に加え地域の介護力向上の推進」を示し、自ら選択し目指すことをイメージしやすくした。また、厚労省はそれぞれのキャリアに対応する役割と受講すべき研修も体系的に整理した。

■モデル事業で普及へ  

25年度は山脈型を普及させるための試行事業を行う。専門家の支援を受けて法人が職員の意向を踏まえたキャリアパスを作成。取り組み手法や効果などを分析し、事例発表などを通じて周知する。吉田室長は「ポイントは法人と職員が話し合い、一人ひとりのキャリアパスをつくっていくことだ」とする。  

キャリアパスの選択肢が複数あることを示し、職員の目指す道が変わったとしても法人がフォローする環境をつくっていくことが人材確保、定着にもつながる。

(引用)Yahooニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/424c45dd9b9c3b9f91400024b7a72f29af4ade92

現場の介護職員は経験を積み、その中で優秀な人材はリーダーや主任に昇格して、管理職(生活相談員や係長、部長など)になる。そして、施設長といった経営管理者を目指す。これが事業所内でのキャリアアップの主な流れであったと思います。

実際に私が勤めている特養では、副主任→主任→生活相談員→施設長 というのが組織のキャリアアップの流れになっています。

しかし、このキャリアアップができる人材は介護職員の中でもごく僅かで、多くの介護職員はシフトに入り現場で利用者の介護を担っています。

キャリアアップの選択肢を多く持つ

介護職員として勤務して、主任やリーダーに選ばれる人というのは「丁寧な介護ができる」「利用者からの信頼がある」「介護に関する高い知識と技術を習得して実践している」など、現場での業務が優秀なスタッフが多いと思います。

しかし実際にリーダーになってみると、必要な能力は他にもあることを痛感することになります。

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事業所の中でも管理職は数人であり、多くのスタッフがなれるものでもありません。

今の仕組みでは管理職に適さない人材や、昇進から外れてしまった人材のキャリアアップについて課題が残ります。

この山脈型キャリアアップの考え方が示すように、自分の進む道の選択肢を増やすことは大事なことだと思います。

  • 介護福祉士の専門性を高める
  • 管理職やリーダー職へのステップアップ
  • 福祉系の他の資格の取得
  • 教育や研修の分野で活躍
  • 行政や政策の分野で活躍
  • 起業や独立

介護福祉士や介護従事者にとって以上のような選択の可能性があると思います。

介護福祉士の専門性を高める

認定介護福祉士

より専門的な介護技術や知識を身につけるための資格です。認定介護福祉士を取得することで、現場でのリーダーシップを発揮し、他の介護職員の指導や育成に携わることができます。

認知症介護指導者

認知症介護のスペシャリストとして、認知症の人に対するケアや対応方法を専門的に学び、施設や地域での指導的な役割を担うことができます。

管理職やリーダー職へのステップアップ

介護リーダー・主任

現場のリーダーとして、介護スタッフの指導やシフト管理、業務の調整などに携わります。介護技術だけでなく、コミュニケーション能力やマネジメントスキルが求められます。

施設管理者(管理者・施設長)

介護施設全体を運営管理する役割で、施設の方針やスタッフのマネジメント、施設の経営に関わる業務を行います。福祉業界全体を俯瞰する力や経営に関する知識が必要です。

福祉系の他の資格取得

ケアマネジャー(介護支援専門員)

介護サービスを必要とする人のケアプランを作成し、適切なサービスが受けられるようにコーディネートします。利用者との調整役としての役割が大きく、広範な知識が求められます。

福祉用具専門相談員

福祉用具の選定や利用方法を利用者に説明し、適切な福祉用具の使用を支援する資格です。福祉用具の選定や利用に関する深い知識が求められます。

教育や研修の分野で活躍

介護福祉士養成校の講師

介護福祉士としての豊富な経験をもとに、これから介護業界に入る学生を指導する役割です。教育の場で次世代の介護職員を育てることができます。

介護研修の講師やトレーナー

施設内や地域での介護研修を担当し、スタッフや地域住民に介護技術や知識を教える役割を果たします。

行政や政策の分野で活躍

行政職員(福祉関連)

市町村や都道府県などの行政機関で福祉政策に関わる業務を担当します。福祉サービスの企画や調整を行い、地域全体の福祉向上を目指すポジションです。

起業や独立

介護関連の事業を起こす

自分で介護施設や訪問介護事業を立ち上げることも一つの選択肢です。経営スキルやリーダーシップが重要になります。

まとめ

それぞれ得意なことや、自分に合った適正などがあります。合わない業務を続けていくことは、正直しんどいものです。

自分の将来に幾つかの選択肢をもち、選べるという状況をつくることは、自分らくし仕事をする上でとても大事なことだと思います。

興味関心があること、負担やストレスがないことなど自分にとって優先すべき判断基準を持ち、自分の将来を選択していきましょう。

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